研究課題/領域番号 |
16H05605
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
佐藤 由美 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (80235415)
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研究分担者 |
結城 恵 群馬大学, 大学教育・学生支援機構, 教授 (50282405)
中下 富子 埼玉大学, 教育学部, 教授 (50398525)
五十嵐 美絵 高崎健康福祉大学, 健康福祉学部, 准教授 (30709027)
大山 良雄 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (70334117)
齋藤 智子 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (00300096)
石川 麻衣 群馬大学, 大学院保健学研究科, 准教授 (20344971)
桐生 育恵 群馬大学, 大学院保健学研究科, 助教 (00448888)
松井 理恵 群馬大学, 大学院保健学研究科, 助教 (60736263)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 在日ブラジル人 / 子ども / 食育 / 教育プログラム |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、群馬県内のブラジル人集住地域において、参加型アクションリサーチの手法を用いて、ブラジル人住民、日本人住民、地域保健関係者との協働による、ブラジル人のための食育プログラムを開発することである。すなわち、『ブラジル人の文化を考慮し、地域での生活実態に即して、ブラジル人家族が健康な食生活を営むために活用可能な食教材の作成とそれを用いた教育プログラム』を開発する。開発された食育プログラムを、わが国の在留外国人の第4位を占めるブラジル人の食生活セルフケア支援に活用することに加えて、アクションリサーチの過程で得られた知見をもとに、全国に存在する外国人集住地域における食育や健康増進のための多文化共生手法の提言を図ることを目指す。 2018年度の当初目標は、研究フィールドにおいて、在日ブラジル人の子どもの食事調査を実施し、その結果を基に教材開発に着手することであった。しかしながら、研究代表者の不測の病気により、現地に出向くことが制限されたため、フィールドワークを延期した。この間、ブラジル在住で2017年度にも本研究のアドバイザーとして招聘した研究者(日系人医師)から、本国ブラジルの食育関係の情報収集を継続した。その中で、ブラジルの文部省が公立・私立学校に対して「食物」を正規科目として義務化することが決まったとの情報を得たため、本研究への活用に向けて、現地の教育システム改革の進展状況の調査を実施した。さらに、ブラジルにおける食に関わる健康教育に関連した文献の更なる収集と分析を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究代表者の不測の病気により、研究フィールドまでの移動が制限されたため。
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今後の研究の推進方策 |
研究フィールドのブラジル人学校からは、使用している教科書の提供や「食」に関連する授業内容についての情報提供などがあり、良好な関係が築けている。今後の食事調査や教材開発についても共同実施の了解が得られている。しかしながら、コロナ禍の影響があるため、今後のすすめ方については、現地関係者と十分協議の上進めていく予定である。
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