研究課題/領域番号 |
16H05609
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
吉岡 京子 東京医科大学, 医学部, 准教授 (00708951)
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研究分担者 |
塩見 美抄 兵庫県立大学, 看護学部, 准教授 (10362766)
片山 貴文 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (60268068)
細谷 紀子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 准教授 (60334182)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 保健師 / 施策化 / 教育プログラム |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、中堅期の保健師を対象とし、日常業務において認識した住民の健康課題に基づく「ニーズからの施策化」を展開するための教材と教育プログラムの開発とその効果の検証である。中堅期の保健師の多くは、単独で施策化できるレベルに到達しておらず、日常業務で認識した住民の健康課題を行政課題として位置づけ「ニーズからの施策化」へ展開するための教材や教育プログラムも見当たらない。本研究で開発する教材と教育プログラムは、中堅期保健師が日常業務において認識した住民の健康課題に端を発し「ニーズからの施策化」ができることをめざしている。 平成28年度の課題は、先行研究に基づく教材・教育プログラム案の作成であった。先行研究で参加者が極めて少人数に留まった課題を解決するためには、広く全国の中堅保健師が参加しやすい環境を整える必要がある。具体的方策として、参加者の交通費や移動時間の負担を軽減する必要があるために、本研究ではWEBを活用した自己学習方式と、地方からの交通アクセスの便利な地域(東京・大阪)で開催する対面式研修を組み合わせて実施する計画を立てた。先行研究の知見に基づき研究班会議で議論を重ね、WEB教材(1~6回分)とワークシート2種類を作成した。開発した教材案について係長級の職位に就いている4人の保健師と1人の学識経験者に意見を求めた。教材案の内容は概ね妥当であるとの意見を得た。表現などで分かりづらい点については修正を行い、WEB教材の収録を行った。 また研究専用ホームページを立ち上げ、参加者登録、事前・事後評価、WEB教材の視聴、ワークシートのダウンロード等が出来るように準備を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
共同研究者間のチームワークと保健師による施策化に関するこれまで各自が行ってきた研究や実践経験を活かし、当初の計画通り順調に進展している。また、現場の保健師の協力を得て教育プログラム案を洗練させることができた。
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今後の研究の推進方策 |
平成29年度は、研究参加者募集し、介入プログラムを実際に運用する。集合研修会場へのアクセスを考慮し、北海道と九州・沖縄地方を除く都府県本庁:38+都府県保健所330+市区町村1288=合計1656箇所の統括保健師宛に研究依頼文を送付する予定である。また中堅保健師の人数=保健師数全体の1/3と試算し、研究協力依頼文(10,037枚)を同封する予定である。 脱落者数を考慮し、500人程度の応募を見込んでいるが、実際の参加者数が予定人数を下回る可能性がある。このため、依頼文発送後1か月後に、リマインダーの葉書を統括保健師宛に送付し、中堅保健師への研究協力依頼文の配布と研究参加者としての登録を促す予定である。 教育プログラムを用いた介入研究は、7月~12月に実施を予定している。
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