研究課題
本研究の目的は、(1)活断層調査、(2)地震災害聞き取り調査、(3)地震防災に関するtrans-disciplinaryな研究の実施にある。モンゴルでは地震発生の頻度が低いために地震現象の解明と地震防災の推進が課題となっている。本研究はモンゴル科学アカデミーとモンゴル非常事態庁、ならびにモンゴル国立大学等と連携してこの問題に取り組んだ。31年度は、モンゴル科学アカデミー地震研究所(IAG)と共同で、前年度に発見したウランバートル近郊の活断層に関する共同調査を実施し、目的(1)について大きな成果を挙げた。活断層発見に関する第一報は国際学術誌に投稿するとともに、2019年9月にウランバートルで行われた国際会議(The International Science Conference on Strengthening Urban Disaster Resilience)においても鈴木が発表した。5月にはウランバートルで活断層認定方法に関する総合討論を行い、8月には断層掘削調査と、詳細マッピングのためのドローン空撮を実施した。モンゴル国立大学と科学技術大学から若手研究者が参加し、次年度以降も調査を継続する体制が整備された。またモンゴルのホブド県を対象に実施中のJICAの防災啓発事業とも連携し、ワークショップや防災教育コンテンツの作成を通じて活断層による地震防災啓発に努め、目的(3)の成果を挙げた。また対象地域をホブドに拡大して災害に関する聴き取り調査とその様子の映像収録を実施した。モンゴルの活断層と地震防災に関する検討は今後も継続的に進める必要がある。新たなプロジェクトを立案しJSPSの二国間共同事業(共同研究)の道を拓いた。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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放送大学研究年報
巻: 37 ページ: 83-92
巻: 37 ページ: 93-108
The International Science Conference on Strengthening Urban Disaster Resilience
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Geographical review of Japan series B
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危険と管理
巻: 51 ページ: 173-193
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Procedia Computer Science, Science Direct
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