研究課題
英国国家プロジェクトとして、数万人規模で行われる複数の出生コホート研究に参加し、データ解析や国内研究との比較研究を行うための検討を続けてきた。縦断的な出生コホートデータを用いて、子ども期の逆境体験[虐待、いじめ、貧困(養育者の低い社会経済的地位)、本人の 精神・行動障害(抑うつ・不安・精神病症状・自傷・希死念慮等)、養育者の精神障害等]が成人に至る一生涯の健康・生活への影響を立証するためにライフコースアプローチを用いて検討を続けている。最終年度の2020年度から世界的な感染症の蔓延により、調査の中断や会議の順延が起こり、研究計画全体の一時的な順延を余儀なくされた。2022年度から徐々に計画が再開することができ、2023年3月に本研究は終了することとなった。その間、英国ロンドン大学で行われる世界中の共同研究者との研究会議や国内外の調査は一時中断することとなったため、国際共同研究のこれまでの成果や進捗を踏まえた上で、国内研究の計画や先行研究をまとめた展望論文の公表を主に進めることができた。2022年度に入り、共同研究会議も再開し、解析・公表や、次の計測計画について議論を進めている。こうした検討を続けることで、逆境体験による心身の健康への長期的リスクと、それらに対するレジリエンスに役立つ保護因子を明らかにしつつある。こうして積み重ねてきたエビデンスによる示唆を含めて、レジリエンスやメンタルヘルスの向上を目指した集団認知行動療法やマインドフルネス瞑想などの予防介入を用いて、ランダム化比較試験など科学的エビデンスの高い研究デザインで効果実証する必要性を示し、その一部を予備的な検討として国内で実施し、結果を国内外の学会や学術雑誌で公表し始めることができた。
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2023 2022 2021 2020 その他
すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (40件) (うち査読あり 21件、 オープンアクセス 37件) 学会発表 (33件) (うち国際学会 28件、 招待講演 1件) 図書 (2件) 備考 (1件)
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