英国国家プロジェクトとして数万人規模で行われる複数の出生コホート研究に参加し、子ども期の逆境体験(虐待、いじめ等)が成人に至る一生涯の健康・生活への影響を立証するためにライフコースアプローチを用いて国内外で共同研究を行ってきた。子ども期の逆境体験の長期的な悪影響をバイオマーカーや社会的コストとして「見える化」しただけではなく、たとえ逆境経験があったとしても、そうした悪影響から抜け出すためのレジリエンスの要因となる特徴(支持的関係や情動コンピテンス等)を見出し、今後の予防教育的介入への示唆を得た。
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