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2019 年度 研究成果報告書

アフリカ熱帯雨林における在来知=科学知融合型の狩猟動物モニタリング手法の確立

研究課題

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研究課題/領域番号 16H05661
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分海外学術
研究分野 地域研究
研究機関京都大学

研究代表者

安岡 宏和  京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 准教授 (20449292)

研究分担者 中島 啓裕  日本大学, 生物資源科学部, 講師 (80722420)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード狩猟採集民 / 森林資源マネジメント / 在来知 / ブッシュミート / 熱帯雨林 / コンゴ盆地 / カメルーン
研究成果の概要

アフリカ熱帯雨林地域において、主要なタンパク源としての野生動物の狩猟と、その保全活動は対立しがちである。この問題はグローバルな関心(生物多様性の保全)とローカルな関心(住民の生活の糧)の対立として先鋭化してきた一方で、仮に野生動物が枯渇すれば住民にとっても重大な問題となる以上、両者が問題意識を共有できるはずの問題でもある。そこで、野生動物の生態に関する生態学的研究と住民の資源利用と在来知に関する人類学的研究を実施し、馴染みのあるタイプの知識にもとづくことで住民が主体的に運用でき、科学的にも高い精度を保つことで保全当局にたいするアカウンタビリティを備えた、狩猟動物モニタリングの指標を提案した。

自由記述の分野

生態人類学、中部アフリカ地域研究

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の意義は、ハンターが日々の狩猟実践をとおして蓄積してきた野生動物の生態に関する在来知を重視し、これまで科学的知見のみが重視されてきた野生動物マネジメントの枠組みのなかに、野生動物マネジメントの核となるアクターとして地域住民の役割を明確に位置づける点にある。在来知を重視する意図は、単に、それが限られた研究資源のもとでなされる科学的生態調査を補完しうるという点にのみあるのではなく、住民と科学者が問題意識を共有したうえで、双方が対等なかたちで、主体的に野生動物マネジメントに参画するための基盤として必須の前提であるという認識にもとづいている。

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公開日: 2021-02-19  

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