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2019 年度 研究成果報告書

ジャワ語文献にみるジャワのイスラーム化再考

研究課題

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研究課題/領域番号 16H05662
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分海外学術
研究分野 地域研究
研究機関大阪大学

研究代表者

菅原 由美  大阪大学, 言語文化研究科(言語社会専攻、日本語・日本文化専攻), 准教授 (80376821)

研究分担者 青山 亨  東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (90274810)
宮崎 恒二  東京外国語大学, その他部局等, 名誉教授 (40174156)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードイスラーム / 写本 / インド化 / 伝承 / 神秘主義
研究成果の概要

ジャワ地域(インドネシア、ジャワ島中部・東部)のイスラーム化は14世紀頃に始まり、それ以降現代まで漸進的に浸透した。ジャワのイスラーム化はスーフィズムの広まりによって進んだとこれまで説明されてきたが、実際には史料的限界等の理由から十分には議論されてはこなかった。本研究の目的は、仏教・ヒンドゥー教王国の歴史が古く、その文化が深く根付いていたジャワで、なぜどのようにしてイスラーム化が起こったのかを、14世紀から19世紀のジャワ語史資料及び関連資料に基づいて、分析することである。また、特に南アジアのイスラーム化との関連において、上述の問題を考える。

自由記述の分野

東南アジア史、イスラーム史

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまでジャワにイスラームが浸透することが可能であったとする主要な理由は、最初に伝わったとされるイスラームが神秘主義であり、これがイスラーム以前にジャワに根付いていた宗教との親和性が高かったためであると説明されてきた。しかし、ジャワにイスラーム新興国家が誕生し、イスラーム聖者たちが活動を展開していた16世紀の時点ですでに、難解なイブン・アラビー批判がジャワの宗教者(聖者)たちによって議論され、イスラーム神秘主義というよりも、道徳的神学が重要であったことがわかった。このイスラーム聖者による議論と国家や口承伝統が残す聖者像との相違が意味するものをさらに考察する必要がある。

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公開日: 2021-02-19  

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