研究課題/領域番号 |
16H05672
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
渡辺 己 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (30304570)
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研究分担者 |
沈 力 同志社大学, 文化情報学部, 教授 (90288605)
清澤 香 国際基督教大学, 教養学部, 特任講師 (30758793)
山越 康裕 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 准教授 (70453248)
児倉 徳和 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 准教授 (70597757)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 語 / 形態論 / セイリッシュ語 / 中国語 / シベ語 / モンゴル語 |
研究実績の概要 |
最終年度である2018年度は以下の調査研究活動をおこなった。 渡辺己はスライアモン語の現地調査をカナダにて約4週間おこない,本課題に関わる研究成果を12月に国内の学会で発表した。沈はデータベース構築に向けた中国語の関連データの整備をおこなった。沈と渡辺は8月に,他の研究者も交えた研究会にて本課題に関する発表および研究討議をおこなった。特に,中国語とスライアモン語という語形成の類型的タイプとしては極端に異なる言語における語の概念,および複合とそれに類似したプロセスについて議論した。清澤はリルエット語およびハルコメレム語の現地調査をカナダにて約4週間おこない,最終的なデータ収集をおこなった。渡辺・山越・児倉は普段から会う機会も多く,本課題に関わる研究討議を重ねてきた。さらに,12月には清澤とも集まり,複統合的と言われる言語(スライアモン語・リルエット語・ハルコメレム語)と「アルタイ的」と言われる言語(シネヘン・ブリヤート語,シベ語)についてそれぞれの特徴について議論する機会を設けた。 これらの活動および議論の成果の一旦は,2018年度中にすでに発表した。山越はシネヘン・ブリヤート語に関して,形態的緊密性の低い中国語との接触によって生じた動詞形態法の変化に関して5月の国際ワークショップにて発表した。児倉はシベ語について,定動詞,動名詞,分詞それぞれによって形成される節の共時的な定性と,節の定性の通時的変化について論文としてまとめた他,文の機能的な定性にかかわるモダリティがどのような形態的要素によって表されるかをシベ語とそれに関係する言語の間で比較するため,現代ウイグル語の文末詞の機能の分析を行い,研究発表を行った。さらに,山越・児倉は他1名とともにシネヘン・ブリヤート語およびシベ語を含む近隣のアルタイ諸言語の言語資料集をとりまとめ共編著として刊行した。
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現在までの達成度 (段落) |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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