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2022 年度 研究成果報告書

先住民の植民地経験の語りの両義性ー謝罪と和解をめぐる文化人類学的・学際的研究

研究課題

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研究課題/領域番号 16H05689
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分海外学術
研究分野 文化人類学・民俗学
研究機関芦屋大学 (2020, 2022)
神戸大学 (2016-2019)

研究代表者

窪田 幸子  芦屋大学, 臨床教育学部, 教授 (80268507)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2021-03-31
キーワード先住民 / アボリジニ / 記憶 / 歴史 / 植民地経験 / 和解 / 謝罪 / 両義性
研究成果の概要

本研究は、先住民の植民地経験と暴力、そして、それに対する主流社会による謝罪と和解という問題を、先住民 による「語り」から考察することを目的として展開した。調査対象地のオーストラリアのアーネムランドで、特に70代の女性たちに集中的に歴史経験の聞き取りを行い、ライフヒストリーを記録した。1940年代に建設されたキリスト教ミッションの歴史経験、ミッションによる植民の経験などの語りと神話が交互に現れる、興味深い語りが記録できた。このようなデータをもとに、記憶、歴史、和解のテーマについて、研究協力者、現地研究者との研究集会も重ね、議論を展開させてきた。成果の一部はすでに学会発表、論文の形で発表している。

自由記述の分野

文化人類学

研究成果の学術的意義や社会的意義

オーストラリアをはじめとする多くの国では現在、先住民との関係性の正常化が大きな社会問題となっており、少数者たちの記憶や歴史語りが表明され、注目され、和解、謝罪、返還、補償などが世界に共通するキーワードとなっている。そのような中にあって、先住民の語りから、どのように記憶が読み取れることが可能で、そのうえで和解には、何が必要かを考える本研究は、現代社会の重要な問題に貢献するものであることは間違いない。また、学術的にも人文社会科学においても大きな議論を呼んでいる歴史と記憶の問題に、ミクロなデータから切り込むことができていると自負している。

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公開日: 2024-01-30  

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