研究課題/領域番号 |
16H05704
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
市橋 勝 広島大学, 国際協力研究科, 教授 (10223108)
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研究分担者 |
金子 慎治 広島大学, 国際協力研究科, 教授 (00346529)
伊藤 高弘 神戸大学, 国際協力研究科, 准教授 (20547054)
柿中 真 広島大学, 国際協力研究科, 教授 (40421234)
吉田 雄一朗 広島大学, 国際協力研究科, 教授 (70339919)
後藤 大策 広島大学, 国際協力研究科, 准教授 (80432847)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 集落投入産出表 / 比較経済発展 / 貧困削減 / 条件不利地域 |
研究実績の概要 |
本研究は、(1)地理的に孤立した条件不利地域の財と金融の循環構造を、フィールド調査から作成される集落投入産出表に基づいて比較分析し、その連関構造から測定される社会基盤への投資の波及効果と貧困脱却の可能性を探ること、(2)集落独自の社会関係と社会基盤の状況から貧困発生の構造を明らかにすることという、大きな二つの目的を持った研究である。その過程で、財の取引構造を取り巻く社会基盤状況(エネルギー自給等の環境要因、交通及び教育インフラ、意思決定組織、経済政策等の効果)が経済成長等に与える影響を、因果推論的方法を含めながら分析し、包括的な貧困削減研究を行なおうとするところに意義と重要性がある。 昨年度は、アジアの条件不利地域の追加的な海外調査、分析、そしてこれまでの成果の取りまとめを中心に行なった。追加の海外調査は、中国の麗水市周辺の集落における人々の依存関係に関するものである。 分析としては、(1)ラオスの地方集落(ルアンパバーン県にあるフォンサイ村)から作成された集落投入産出表のデータを用いて、国内外からの送金が村内物流に与える影響の分析、(2)ラオス全土における灌漑用投資が農業生産に与える影響、(3)ベトナムのハノイ近郊の地方集落(ホアビン県)でのローンが所属組織によって受ける影響の有無、(4)スリランカにおける開発援助が国内投資及び国内生産に与える影響、などである。 これらの分析結果は、それぞれ査読付き学術誌への論文としてまとめられ投稿中である。現時点での査読付き国際誌発表論文は9本となっている。加えて、昨年は国際学会で3回、国内学会で2回の成果発表を行なった。 今後他の途上国地域だけではなく、いわゆる先進地域における条件不利地域の成功事例との比較研究として進めていく準備を行なった。
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現在までの達成度 (段落) |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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