• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2016 年度 実績報告書

日系ブラジル人の再チャレンジの探究―トランスマイグラントの時代における教育と就労

研究課題

研究課題/領域番号 16H05729
研究機関福岡教育大学

研究代表者

林嵜 和彦  福岡教育大学, 教育学部, 准教授 (10410531)

研究分担者 山ノ内 裕子  関西大学, 文学部, 教授 (00388414)
鈴木 葉子 (中島葉子)  岐阜聖徳学園大学, 教育学部, 講師 (30637872)
山本 晃輔  大阪大学, 人間科学研究科, 招へい研究員 (30710222)
児島 明  鳥取大学, 地域学部, 准教授 (90366956)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード往還移民 / アマゾン移民 / 海外進出日本企業 / トメアス・ベレン / 青年成人教育 / グローバル人材 / 企業の現地化 / ジョブ型雇用
研究実績の概要

初年度は、サンパウログループ(9月調査)と、ベレン・トメアスグループ(3月調査)とにわかれ、それぞれ約2週間の現地調査をおこなった。
サンパウログループは、ブラジル日本商工会議所・ブラジル日本文化福祉協会(文協)等の協力をえて、5つの日本からの進出企業、2つの人材紹介・派遣会社、日本企業で勤務する日本がえりの青年たちにインタビューをおこない、資料の提供等の協力をうけた。
さらに、サンパウログループでは青年成人教育についての制度への探求や現地学校への訪問、専門家のスーパーバイズなどをえた。
日系企業への調査からは、企業ごとにことなる日系の人材へのニーズ、ブラジル企業の構造、労働法、勤労文化などが明らかになったといえる。また、青年成人教育にかんする調査や青年たちへのインタビューからは、ブラジルでの学び直しの条件が、日本よりもはるかに柔軟であり、おおくの人びとの高卒・大卒資格取得へとむすびついていることが再確認された。とくにブラジルでは、高等教育の大衆化にともなって、大学の三部制(特に夜間)、学費の月額制、無償での休学、インターン制、通信制、非年齢主義的な文化など、就労しながら学ぶ体制がととのっている。
ベレン・トメアスグループは、地元の日系団体等との関係をふかめ、インタビューやききとりをおこなったと同時に、日本帰りの青年たちへのインタビューをおこなった。アマゾン移民の歴史やその発展にもとづく、地方固有に事情が明らかになった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

とくに進展に問題ないが、年度末にさらに代表者がブラジルを訪問する予定が、ジカ熱・黄熱病の発生のために遅れた。そのため、初年度の期間を延長し、次年度の3月に訪問をおこなった。現在は順調に進展しているといえる。

今後の研究の推進方策

次年度の訪問もうまくいき、最終年度をのこすのみとなった。最終年度は原稿の作成と、社会化に注力する。ブラジルの訪問は、これまでの欠点をおぎなうための、フォローアップ調査、および、出版に向けた同意のとりつけのためにおこなう予定である。

URL: 

公開日: 2018-12-17  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi