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2018 年度 研究成果報告書

日系ブラジル人の再チャレンジの探究―トランスマイグラントの時代における教育と就労

研究課題

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研究課題/領域番号 16H05729
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分海外学術
研究分野 教育社会学
研究機関福岡教育大学

研究代表者

林嵜 和彦  福岡教育大学, 教育学部, 准教授 (10410531)

研究分担者 山ノ内 裕子  関西大学, 文学部, 教授 (00388414)
鈴木 葉子 (中島葉子)  岐阜聖徳学園大学, 教育学部, 准教授 (30637872)
山本 晃輔  大阪大学, 人間科学研究科, 招へい研究員 (30710222)
児島 明  鳥取大学, 地域学部, 准教授 (90366956)
研究協力者 山野上 麻衣  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードトランスマイグラント / 往還移民 / 循環移民 / デカセギ / 日系ブラジル人 / 移住労働者 / トランスナショナル / 日系企業
研究成果の概要

本研究は、日本で教育をうけた日系ブラジル人たちのブラジルでの再適応の実態についてあきらかにし、その環境的な要因や諸条件を考察した。なかにはブラジルで大学(院)を卒業したり、職業的なキャリアをつんだり、起業で成功したりなど、日本にいたと仮定した場合よりも、能力を発揮していると想定しうる者が一定数いた。その要因には、日系ブラジル人という二面性や多言語能力(トランスマイグラントとしての特徴)をいかせる経歴や、ブラジルの諸制度・社会のたすけがあった。とくに、ひらかれた教育と日系企業の雇用ニーズは都市の日系の若者に有利にはたらいていた。他方でブラジルの不景気と日本の人手不足は再度の渡日を促進していた。

自由記述の分野

教育社会学

研究成果の学術的意義や社会的意義

日系ブラジル人の先行研究は、教育・就労・医療・福祉等のどの分野においても、かれらを定住化しつつある入移民としてとらえて、日本社会への統合の課題を考察してきた。本研究はかれらをトランス移民としてとらえ、統合されるだけの存在ではない独自の特徴を、文化・アイデンティティ形成、被教育経験、進路・就労状況、家族形成においてあきらかにした。また社会的にも失敗であり、かれらを不幸にするだけとかんがえられてきたブラジル人のデカセギが、社会やブラジル人双方にメリットをもたらしていること。さらには実例をつうじてブラジル社会やデカセギのメリットが前景にだされたことは、人々の認識をかえうる意義もおおきい。

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公開日: 2020-03-30  

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