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2019 年度 研究成果報告書

パタゴニアにおけるカービング氷河末端と湖との相互作用

研究課題

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研究課題/領域番号 16H05734
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分海外学術
研究分野 気象・海洋物理・陸水学
研究機関北海道大学

研究代表者

杉山 慎  北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (20421951)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードカービング氷河 / 氷河湖 / パタゴニア / 氷河流動 / リモートセンシング / 環境変動 / 海洋物理・陸水学 / 国際研究者交流
研究成果の概要

南米チリ・アルゼンチン国境に位置するパタゴニアでは、淡水性カービング氷河(湖に流入する氷河)が急速に縮小して海水準上昇に影響を与えている。本研究では、研究事例の少ないこれらの氷河に着目し、急激な氷河変動とそのメカニズム、氷河・湖相互作用の解明に取り組んだ。現地観測の結果、湖底付近に冷たい氷河融解水が停留して水中融解が抑制されること、氷末端の水中融解が氷河の季節変動を駆動すること、カービング(氷山分離)による津波の規模から氷山の質量を推定できること、などが明らかになった。また人工衛星データの解析によって近年の氷河変動(末端後退、氷厚減少、流動変化)の定量化に成功した。

自由記述の分野

雪氷学・氷河学

研究成果の学術的意義や社会的意義

将来の海水準上昇を正確に予測する上で、パタゴニアにおける氷河変動は重要な不確定要素である。本研究の成果は、同地域で急速に縮小する淡水性カービングの変動を定量化し、そのメカニズムの理解を推し進めるものである。特に、急速な変動の原因と考えられる湖との相互作用に関して、水中融解とその季節性、湖水の温度構造、カービングフラックスの推定方法など、新しい知見を見出した。これらの結果は、パタゴニアおよび世界各地における淡水性カービング氷河の変動予測に貢献するものである。

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公開日: 2021-02-19  

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