研究課題/領域番号 |
16H05760
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
エネルギー学
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研究機関 | 北見工業大学 |
研究代表者 |
南 尚嗣 北見工業大学, 工学部, 教授 (40241426)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | バイカル湖 / メタンハイドレート / 最古堆積物域 / 同位体分析 / 化学分析 / 国際共同研究 |
研究成果の概要 |
バイカル湖南湖盆南岸沖の最古堆積物存在域および比較調査域において、4年間の研究を実施した。湖底表層の形状を明らかにするための物理探査をこの水域で初めて実施し、詳細な湖底3次元マップの作成に成功した。南湖盆南岸沖の湖底泥火山と思われる形状の湖底の高まりにおいて、調査船の重力コアラーを用いて湖底表層堆積物コア採取を行った。その結果、南湖盆南岸沖において初めてとなる結晶構造Ⅱ型を含むメタンハイドレート存在サイトを発見した。 堆積物コアの岩石学的解析結果およびガスと水の化学分析結果より、バイカル湖最古堆積物域に発現するメタンハイドレートの多様性とメタンハイドレート生成機構の特徴が示された。
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自由記述の分野 |
分析化学、環境化学、地球化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界で唯一メタンハイドレート(MH)の存在が確認されている淡水湖であるバイカル湖において、最古堆積物域に発現するMHの多様性と生成機構の解明を目的に、日本-ロシア-ベルギーの国際共同研究を実施した。 湖底表層MH生成には湖底下の堆積物中でメタンが発生し湖底表層に輸送されることが必要であり、そのメタンは主として堆積物中の有機物が微生物か熱により分解されて発生する。従ってMH サイトの分布は湖底下の堆積物分布にコントロールされていると考えられるが不明な点が多い。 本研究ではバイカル湖南湖盆南岸沖で総合調査を行った結果、湖底表層MHの多様性と生成機構には最古堆積物が関係していることを明らかにした。
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