世界最大の淡水魚で重要な水産資源のメコンオオナマズは絶滅が危惧されているものの、人工種苗がタイ国内の湖に放流されている。しかし本来の生息域ではない湖に適応して、再生産しているかなどの基礎的な知見は皆無である。本研究は、高精度に測位できるバイオテレメトリーを駆使して湖における本種の生態を解明する。また、安定同位体比分析を用いて謎に包まれた本種の餌の把握にも努める。 令和元年度は、昨年度から引き続き、安定同位体比分析に供する試料の採取をおこない、メコンオオナマズ、餌と想定される生物を中心に分析をおこなった。さらに形態、年齢と成長などの基礎的知見の把握を精力的におこなった。
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