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2018 年度 研究成果報告書

海洋温暖化が東シナ海に進入する南方性水産有用魚類の回遊行動に及ぼす影響評価

研究課題

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研究課題/領域番号 16H05795
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分海外学術
研究分野 水圏生産科学
研究機関長崎大学

研究代表者

河邊 玲  長崎大学, 海洋未来イノベーション機構, 教授 (80380830)

研究分担者 米山 和良  北海道大学, 水産科学研究院, 助教 (30550420)
ニシハラ グレゴリーナオキ  長崎大学, 海洋未来イノベーション機構, 准教授 (40508321)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード回遊行動 / 海洋温暖化 / カンパチ / 東シナ海 / 中層 / 鉛直遊泳 / 水平移動 / シイラ
研究成果の概要

日台協働で東シナ海縦断の野外調査を行い、カンパチは季節躍層直下の中層を、シイラは表層混合層内に滞在することを見いだした。また、台湾から放流されたカンパチは日本近海へ北上回遊することがなく、台湾東部海域を南北回遊した。温暖化による水温上昇が亜熱帯性回遊魚の分布に及ぼす影響については、シイラのような表層に滞在する魚種ではすでに顕著になっていると示唆される。一方、カンパチのような中層に滞在する魚種については、中層の水温上昇の程度が軽微であるため、現在のところ影響はほとんどないと考えられる。

自由記述の分野

魚類行動生態学

研究成果の学術的意義や社会的意義

温暖化による水温上昇が亜熱帯性回遊魚の分布に及ぼす影響については、シイラのような表層に滞在する魚種ではすでに顕著になっていると示唆される。一方、カンパチのような中層に滞在する魚種については、中層の水温上昇の程度が軽微であるため、現在のところ影響はほとんどないと考えられる。
本研究で得た行動情報と将来の温暖化予測に基づくと、南方性魚類の東シナ海への進入と滞在に及ぼす影響は魚種毎に異なることが示唆される。したがって、東シナ海の漁場の将来変化に対応する漁業方策については、まず、シイラやバショウカジキのような表層性回遊魚の日本への分布拡大および滞在時間の長期化に着目して施策を講じる必要がある。

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公開日: 2020-03-30  

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