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2019 年度 研究成果報告書

Virome解析による中南米・東南アジアに潜在する病原性ウイルスの探索

研究課題

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研究課題/領域番号 16H05805
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分海外学術
研究分野 獣医学
研究機関北海道大学

研究代表者

澤 洋文  北海道大学, 人獣共通感染症リサーチセンター, 教授 (30292006)

研究分担者 大場 靖子  北海道大学, 人獣共通感染症リサーチセンター, 講師 (60507169)
佐々木 道仁  北海道大学, 人獣共通感染症リサーチセンター, 特任助教 (70609403)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードウイルス / ゲノム / 新興・再興感染症 / 野生動物
研究成果の概要

本研究課題で計画した、1) 中南米・東南アジアでの疫学研究の実施、2) Virome解析法等による検体の解析、3) 病原性ウイルスの分布・進化・生活環の把握について以下の成果を得た。
中南米、東南アジアで採集した検体を用いて、ウイルスゲノムのスクリーニングを実施し、コウモリから新規のガンマヘルペスウイルスを検出した。また、霊長類動物の糞便50検体分をプールしてVirome解析を実施して、新規のDNAウイルスを単離した。さらに、キクガシラコウモリ科の複数種のコウモリから単離したポリオ―マウイルスのゲノムを解析することにより、ウイルスの進化の過程で宿主の乗り換えが生じていることを示す結果を得た。

自由記述の分野

ウイルス学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本課題では1) 日本からの距離が遠くアクセスが困難であるアマゾン川流域において疫学研究を実施し、採集した検体から新規のウイルスを単離したこと、2) Virome解析を用いて、霊長類動物から新規のDNA ウイルスを単離したこと、3) コウモリから単離した新規ポリオ―マウイルスのゲノムを解読し、ウイルスの進化過程においてポリオ―マウイルスの異種動物間の宿主乗り換え現象が生じていることを世界で初めて提唱できたこと等の成果を得た。
本課題により、学術的に重要な多くの知見を得ると共に、病原体の存在に関する情報が希薄なアマゾン川流域へのアクセスを確立できたことは、将来の研究にとって非常に重要であった。

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公開日: 2021-02-19  

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