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2018 年度 研究成果報告書

大規模疫学調査に基づく中国の食道癌発症リスクの同定と発症低減策の費用対効果の分析

研究課題

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研究課題/領域番号 16H05825
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分海外学術
研究分野 疫学・予防医学
研究機関新潟大学

研究代表者

赤澤 宏平  新潟大学, 医歯学総合病院, 教授 (10175771)

研究分担者 石川 卓  新潟大学, 医歯学総合病院, 准教授 (70586940)
研究協力者 若井 俊文  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード発癌リスク / 食道癌 / 水質 / 多変量解析 / 回帰モデル / 疫学調査
研究成果の概要

1.癌患者と健常者合わせて40,000人の属性、生活習慣、環境に関するデータを収集した。同時に当初の目的である水質に関する調査も150か所で行った;2.本研究に関連した一連の水質調査にもとづき、飲料水(雨水の貯水池など)における硝酸塩とアンモニアの混入が非多発地帯に比べて2倍以上高いことがわかった。このエビデンスの創出により、上水道整備を河北省政府に嘆願して2か所の農村で地下100m以下の地下水くみ上げ方式の上水道整備を実現した;3.食道癌患者と健常者との生活習慣との比較により、生活習慣での発症リスク因子の特定を行った。その結果、熱い食べ物、カビの食品の摂取などが同定された。

自由記述の分野

医療統計学

研究成果の学術的意義や社会的意義

飲酒、喫煙、熱い食べ物の摂取は食道がんの発症リスクを高める生活習慣として知られているが、大規模な疫学データに基づきそのリスクの大きさを定量的に評価できた。また、飲料水の水質データを収集して、環境要因としての飲料水に含まれる窒素化合物が発癌リスクを高める可能性を示した。これらのリスクの定量的な評価は国際的にも重要なエビデンスとなりうるし、中国ならびに開発途上国での水質改善に資する科学的根拠を得ると期待される。また、水質改善や生活習慣の改善が食道癌発症の低下につながることから、その水質改善や啓発活動の費用対効果分析を行い、保健衛生上の有益性について検討する。

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公開日: 2020-03-30  

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