研究課題
インドネシア国ガジャマダ大学およびアイルランガ大学を通じて、肝炎や肝癌などの肝疾患を中心に研究体制を構築し研究推進をおこなった。本研究を通じて広く共同研究の体制づくりを行うことができ、一部は現在も留学生や交換学生により研究解析を継続している。慢性B型肝炎については、同国に広く分布する遺伝子型Bのウイルスの多様性と疾患との関連について検討し、国際誌への報告などを行った。また、ジャワ島以外のカリマンタン島などにおける肝炎ウイルスについての解析も行い、広くインドネシア国に分布するウイルス解析も行った。抗ウイルス剤に対する薬剤耐性ウイルスについては現在も解析中である。肝癌については、ガジャマダ大学病院の入院患者を対象として疫学、ウイルス学的側面、予後の追跡調査、予後に関わる因子検討を行った。インドネシア国においては診断時に進行肝癌であることが多く、診断後の予後は90日程度であった。早期診断の重要性について、同国の医師との共同研究のなかで広く啓蒙活動を行った。また同国放射線科医師と画像診断により予後に関わる因子研究を行い、サルコペニアや筋肉内脂肪量の増加が関わることを明らかにし、国際学会での報告を行った。薬用植物からのB型肝炎に対する抗ウイルス物質の探索についての研究では、抗ウイルス活性を評価するアッセイ系を確立し、インドネシア科学院より提供をうけた46種の薬草粗抽出物の解析を行った。HBVの感染増殖を抑える数種類の候補物を同定し、現在、その作用機序につき解析を行っている。内容の一部は学会にて報告を行った。進行肝疾患からの細菌培養系の確立については、ガジャマダ大学微生物学教室と共同研究を行う体制を確立し、細菌を分離培養する体制づくりを行うことができた。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Molecular Medicine Reports
巻: 印刷中 ページ: 印刷中
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