中国広東省の中山大学医学部附属第三医院及び江西省のがん南医科大学附属第一医院との共同研究により、中国におけるクリプトコックス症の発症状況と真菌学的、免疫学的背景について調査研究を行った。35例のクリプトコックス症患者の基礎疾患を解析し、60%でHIV感染を含めた免疫不全のないことが明らかとなった。さらに、潜在性感染の検出を目的としてIFN-γ-releasing assayの開発を行い、本真菌のT細胞認識抗原として知られている98kDaマンノプロテインを用いて患者の末梢血リンパ球を刺激し、対照と比較して高いIFN-γ産生が検出された。
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