本研究の目的は,空間知覚をユーザに悟られることなく操作することで, 狭い実空間を歩き回っているにもかかわらず広大なVR空間での移動を体験可能にするRedirected Walking(RDW)技術に触覚刺激を導入した新手法「視触覚RDW」を実現し,効率的なRDWを可能にすることである.本研究では(1)曲率操作・回転量操作・勾配操作.昇降感覚提示を実現する視触覚提示条件の明確化,(2)最適な触覚刺激提示手法の構築,(3)視触覚RDW手法の効果検証に取り組み,それぞれに有効な手法を提案した.特に曲率操作に関しては従来の50分の1のスペースでの無限歩行を可能にし,その有効性を示した.
|