研究課題/領域番号 |
16H05884
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
服部 祥平 東京工業大学, 物質理工学院, 助教 (70700152)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 三酸素同位体組成 / 大気酸化力 / アイスコア / グリーンランド / 硝酸 / 硫酸 / エアロゾル / 化学輸送モデル |
研究成果の概要 |
三酸素同位体組成(D17O値)は、大気中での生成される硫酸や硝酸の反応過程を追跡する上で有効な指標である。本研究では、アイスコア試料に適用可能な三酸素同位体組成分析法を開発・最適化し、可能な限り分析過程を自動化した。この手法を、北極グリーンランド南東ドーム(SE-Dome)アイスコアに適用し、1958年から2015年までの約60年間のD17O値の変動を復元した。
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自由記述の分野 |
安定同位体地球化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1970年代以降のSO2やNOxの排出規制にも関わらず、大気エアロゾル及びその主要無機成分である硫酸・硝酸エアロゾル濃度の減少が鈍化するフィードバック機構が知られている。本研究では、アイスコア中のエアロゾル物質の三酸素同位体組成分析により、過去の大気酸化過程が排出抑制に応じて変化していたことを発見し、エアロゾル濃度現象の鈍化を引き起こすメカニズムを提唱した。
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