研究課題/領域番号 |
16H05888
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線・化学物質影響科学
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
西 良太郎 立命館大学, 生命科学部, 助教 (80446525)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | DNA修復 / 相同組換え修復 / 核内構造体 / Nuclear speckles / ユビキチン化 / 脱ユビキチン化 / R-loop |
研究成果の概要 |
DNA修復機構は、ゲノムDNA上に生じる多様なDNA損傷を除去・修復することによりゲノムの恒常性維持に必須の役割を果たしている。DNA二重鎖切断(DNA double-strand break: DSB)は電離放射線等によって生じる最も重篤なDNA損傷の一つである。DSBは主に非相同末端再結合あるいは、相同組換え修復によって修復される。本研究では、核内においてゲノムDNAと混在する核内構造体のうちnuclear speckleがDSB修復に果たす機能を明らかにすることを目的とし、新規nuclear speckle因子USP42が相同組換え修復を促進することを見出した。
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自由記述の分野 |
DNA修復
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、DSB修復、特に相同組換え修復、への影響を指標に核内構造体であるnuclear specklesを構成するタンパク質をスクリーニングした。その結果、複数の新規因子がDSB修復に正あるいは、負に寄与することが示唆され、nuclear specklesという核内空間の特異的な領域を占める構造体がゲノム安定性に寄与することが明らかになった。これは、核内構造体によって規定されるゲノム構造・機能がDSB修復に重要であることを示唆しており、新しい研究領域を切り開いたものであると言える。
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