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2019 年度 研究成果報告書

筋収縮は脳の健康に貢献するか?筋から脳への情報伝達機構の解明と運動処方への応用

研究課題

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研究課題/領域番号 16H05919
研究種目

若手研究(A)

配分区分補助金
研究分野 スポーツ科学
研究機関公益財団法人明治安田厚生事業団体力医学研究所

研究代表者

須藤 みず紀  公益財団法人明治安田厚生事業団体力医学研究所, その他部局等, 研究員(移行) (10585186)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード豊かな環境 / 身体活動レベル / 情動 / 認知機能 / 骨格筋肥大 / 脳の健康
研究成果の概要

本研究は,自発的な身体活動を促す豊かな環境を確立し,各々の条件における身体活動レベル,認知機能,情動,及び骨格筋に及ぼす影響について検証した.各個体の身体活動レベルを評価により豊かな環境条件は,通常環境条件と比較して自発的な身体活動レベルの増加を促すことが示された.また,豊かな環境条件は,空間認知学習能力を向上,不安様感情の抑制を示唆した.さらに,身体活動量レベルの増加と脳機能の向上のみならず骨格筋の肥大も同時に惹起した.ヒトを対象とした検証において,受動的な筋収縮運動では情動の改善が見られなかったことから,能動的な身体活動が骨格筋の動員や脳機能の向上を介して健康をもたらす可能性が示唆された.

自由記述の分野

運動生理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は,身体活動における重要な点である能動性と受動性に着目し,身体活動及び,運動を介した骨格筋から脳への求心的な応答が,メンタルヘルスや認知機能の変化に及ぼす機序を明らかにすることを大課題としている.そこで,能動・受動的な運動や身体活動モデルを確立し,これらの負荷がメンタルヘルスと認知機能に及ぼす影響と機序の解明を明らか目指した.本研究から得られる知見は,メンタルヘルスや認知機能の改善に対して,これまで画一的に提唱されてきた「身体活動は健康をもたらす」という漠然とした処方ではなく,健康増進を目的とした,骨格筋や脳に着目した生体を構成する各臓器の健康の重要性を明確にすることが可能となる.

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公開日: 2021-02-19  

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