本研究の目的は、サルコペニア特性を把握し、適切な介入方法を開発することである。一つ目の研究課題は、高齢者をノーマル、プレサルコペニア、ダイナペニア、サルコペニアの4群に分類し、これら4群間の骨格筋特性等を比較検証することとした。二つ目の課題は、一つ目の研究で得られた知見を参考に有用な介入方法を検討することとした。結果、サルコペニアとダイナペニアはともに筋力・筋質が低下しており、必須アミノ酸(特にロイシン)の血中濃度が低下していた。さらに、サルコペニア・ダイナペニア者に対しては、低負荷レジスタンス運動とタンパク質摂取の併用介入により筋力・筋質の改善が認められた。
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