環境応答転写因子Nrf1と老化の関連について個体を主体として解析を進めてきた。特に老化モデルマウスKlothoにおいて、遺伝子改変技術を用いてNrf1の発現量を調節すると、通常は9週齢までに加速度的に老化して死亡するが、20週齢程度まで、生育させることができた。老化マウスの解析から見出した3つの老化サロゲート遺伝子それぞれについての過剰発現、および欠失体の作出を試み、特に、Serpina4とCcl4遺伝子変異体について、早老様症状を示することを明らかにしている。 また、Klothoマウスと3年以上飼育した加齢マウスの低分子代謝物の変動解析から、ポリアミン代謝経路と老化の関連を示唆した。
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