昨年度行ったX県内の学校で学級集団の人間関係について観察データおよび高校生時の人間関係と生徒文化に関するインタビュー調査の分析を進めると共に、その分析結果をもとにして、新たに中高生時の部活動と交友関係、学校生活の状況に関する質問紙調査を行った。さらに、東京大学社会科学研究所のデータアーカイブからデータ提供を受けて、既存のデータの二次分析を行った。教員の教育観が生徒の交友関係に与える影響については、次年度調査を実施し、分析を行う予定であり、実施の方法を検討中である。成果の発信としては、容姿の自己認識といじめ被害の関連性に関する論文を1本、教員の教育観に関する論文を1本執筆した。また国内外の教育動向をつかむため文献整理を行い、歌川光一・水引貴子・井陽介(編著)『教員としての資質能力向上に向けた実践ポイント集』「第3章 教育の理念並びに歴史及び思想」(佐々木基裕,歌川光一,山口香苗,水引貴子と共著),「第7章 特別の支援を必要とする幼児、児童並びに生徒に関する理解」,「第10章 総合的な学習の時間の指導法」(東風安生と共著),「第12章 教育の方法及び技術(情報機器及び教材の活用を含む。)」(歌川光一と共著)を執筆したほか、これまでの成果の分析から、須藤康介(編著)『教育問題の「常識」を問い直す:いじめ・不登校から家族・学歴まで」にて、2本、コラムの執筆を行った(「コラム4 スクールカーストと自己呈示」「コラム6 中学生何部モテる論争を検証しよう」)。
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