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2018 年度 実績報告書

触覚記憶の固定化メカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 16H05929
研究機関国立研究開発法人理化学研究所

研究代表者

村山 正宜  国立研究開発法人理化学研究所, 脳神経科学研究センター, チームリーダー (30578901)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード触知覚記憶 / 皮質 / 体性感覚野 / 高次運動野
研究実績の概要

快情報が皮膚感覚を用いた知覚学習に与える影響を調べた。我々が独自に開発した床面触感認知課題は、マウスに床面の触感を初日に学習させ、翌日にその触感を覚えているかをテストする課題であり、マウスは睡眠を取ることで初日の記憶が定着する。この行動課題に、オスにとって快情報となりうる発情したメスマウスを付加し、触覚と快情報との連合記憶課題の構築を目指した。
結果:1日目、ホームケージで個飼いの雄マウスを学習用アリーナに入れた。このアリーナの床面の材質は左右で異なっている(ボコボコ・ツルツル)。アリーナの対角には小型のケージが設置されており、どちらか一方に発情した雌マウスを入れた。30分間の探索行動を学習期間とし、学習終了後に雄マウスを元のホームケージ戻した。2日目、雌マウスがいないアリーナに雄マウスを入れ、10分間の探索行動を試験期間とした。学習期間と試験期間における各床面上のケージを探索(接触)した時間と移動量を測定した。構築した行動課題の特性を調べた。雌マウスが雄マウスの行動に与える影響を調べる為、雄マウスの探索行動を解析した。学習期間において、雌マウスと接触した雄マウスは、雌マウスがいなかったマウスに比べ、雌がいた床面上のケージ(雌ケージ)に接触する時間が有意に上昇していた。これは、雄マウスにとって雌マウスが社会的な快情報となりうることを示す。この連合記憶に関連する脳回路を同定する為、順行性・逆行性神経トレーサーを用いた解剖学的に調べたところ、情動を司る扁桃体と皮質が結合していることを見出した。扁桃体から皮質への投射を科学遺伝的手法を用いて抑制したところ、床面記憶は維持されていたが、雌マウス記憶の固定化が抑制されることを見出した。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

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公開日: 2022-12-28  

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