• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 研究成果報告書

ロシア史のなかのイスラエル―帝国崩壊と戦時暴力のシオニズムへの影響

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 16H05930
研究種目

若手研究(A)

配分区分補助金
研究分野 地域研究
研究機関東京大学

研究代表者

鶴見 太郎  東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (00735623)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードユダヤ人 / ロシア帝国 / シオニズム / 自由主義 / ポグロム / 暴力 / アイデンティティ / 定期刊行物
研究成果の概要

ロシア帝国に生まれたシオニズムが、帝国の崩壊とその際にユダヤ人に降りかかったポグロムという暴力の影響をどのように受けるたのかを探った。ロシア語の定期刊行物を素材に、特に、自由主義系のシオニストの言論を、非シオニストのユダヤ系自由主義者を参照しながら、分析していった。シオニストを含むユダヤ人にとって、ポグロムは、秩序あるロシア国家が崩壊したことにより、ならず者が蔓延るようになってしまったことが背景にあると認識されることがあった。ここに、秩序の担い手としての国家という意識が生まれた。その一方で、ロシア人への不信感が高まり、集団としての自立が志向されるようになった。

自由記述の分野

歴史社会学

研究成果の学術的意義や社会的意義

パレスチナ紛争は今日まで続く中東や世界史における主要な紛争である。その解決のためには、その原因を体系的・歴史的に探る必要がある。シオニストがそもそもなぜ国家を建設しようとしたのか、その他者に対する態度は何かといった論点を精緻にたどることは、その重要な第一歩であるが、その観点からロシア帝国時代に遡る研究は皆無である。本研究は、シオニストの国家観や他者観の基礎となった時期の重要な一つとして帝国崩壊期を設定し、具体的な歴史の展開のなかでそれらがどのように生まれ、またどのような特質を持っていたかを明らかにした。続く時代においてパレスチナにおけるアラブ人を中心とした人々との関係性を探る前提を見出した。

URL: 

公開日: 2022-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi