| 研究課題/領域番号 |
16H05932
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| 研究機関 | 龍谷大学 |
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研究代表者 |
奥 健太 龍谷大学, 理工学部, 講師 (70551555)
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| 研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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| キーワード | 推薦システム / 観光スポット推薦システム / 位置情報付きツイート / 位置情報付き写真 / コンテキスト / コンテキストアウェア推薦システム |
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| 研究実績の概要 |
コンテキストアウェア観光スポット推薦システムを実現するため，初年度および次年度にて，
(A)ツイートからのユーザコンテキスト抽出技術の確立，(B)写真からの環境コンテキスト抽出技
術の確立の課題に取り組む．(A)，(B)の成果を踏まえ，最終年度で(C)抽出コンテキストに基づく観光スポットのコンテキストモデリング技術の確立に取り組む．
平成28年度は，(A)ツイートからのユーザコンテキスト抽出技術の確立，(B)写真からの環境コンテキスト抽出技術の確立の研究課題を遂行するために，位置情報付きツイートおよび位置情報付き写真データの収集システムを開発し，各データを収集した．また，ツイートおよび写真データと観光スポットとを対応付ける手法を実装した．この手法によりツイートおよび写真データと観光スポットとの関係データを獲得した．得られた関係データに基づき，(A)ツイートからのユーザコンテキスト抽出技術の確立，(B)写真からの環境コンテキスト抽出技術の確立の各課題に取り組む．
関連成果として，(a)周辺情報提示による観光スポットへのセレンディピティ誘発効果の検証，(b)アイテムのジオタギングに基づく観光スポットベースクロスドメイン推薦システムに関する成果発表を行った[DEIM2017]．(a)は，観光スポットに対応付けられたツイートを地図インタフェース周辺に提示することで，ユーザにとっての観光スポットへの興味をいかに誘発するか検証を行った．また，(b)は，小説，映画，音楽の各アイテムに位置情報を付与することで観光スポットに関連したアイテムを提示可能なクロスドメイン推薦システムを提案した．いずれも，Webシステムとして観光スポット推薦システムを実装し，ユーザ評価を行った．
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
位置情報付きツイートおよび位置情報付き写真データと観光スポットとの対応付け処理に時間を要したため，それに伴う実データ分析の開始が遅れた．
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| 今後の研究の推進方策 |
平成29年度は，(A)ツイートからのユーザコンテキスト抽出技術の確立，(B)写真からの環境コンテキスト抽出技術の確立について重点的に取り組む．これらの課題は，平成28年度の研究課題で獲得した位置情報付きツイートおよび位置情報付き写真データと観光スポットとの関係データに基づき実施する．
(A)については，スポット関連ツイートをテキスト解析することで，観光スポットのユーザコンテキスト（利用目的，同伴者，気分など）を抽出し，ユーザコンテキストを考慮した観光スポット推薦システムを実装，評価する．まず，ユーザコンテキストの定義を確立し，ツイートからのユーザコンテキスト抽出手法を確立する．抽出したユーザコンテキストに基づくコンテキストモデリング方式を確立する．
(B)については，スポット関連ツイートおよび写真を解析することで，観光スポットの環境コンテキスト（季節，時間帯，天気，夕陽，紅葉など）を抽出し，環境コンテキストに合った観光スポット推薦システムを実装，評価する．まず，環境コンテキストの定義を確立し，ツイートおよび写真からの環境コンテキストの抽出手法を確立する．抽出した環境コンテキストに基づくコンテキストモデリング方式を確立する．
課題遂行にあたっては，データ収集やシステム評価などはクラウドソーシングなどを活用する予定である．各課題について，国内研究会や国際会議，論文誌等での成果発表を行う．上記の課題および成果発表については，研究協力者（大学院生および学部生複数名）と連携しながら遂行する．
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