コンテキストアウェア観光情報推薦システムを実現するため,平成30年度は,下記の課題に取り組んできた. (B)観光スポットの環境コンテキスト抽出手法:環境コンテキストの一つとして景観特徴に着目し,対象となる観光スポット周辺の地域資源データの分布を基に観光スポットの環境コンテキストを抽出する手法を提案,評価した[DEIM2019].また,環境コンテキストを基に地域間の類似度を算出する手法を提案,評価した[DEIM2019]. (C)コンテキストアウェア観光情報推薦システム:これまでに確立した技術を統合し,コンテキストアウェア観光情報推薦システムを試作し,その有効性を評価した.主に,コンテキストに合った観光ルートを推薦するシステム[WII12][DBS167][DEIM2019]の開発に取り組んだ.特に,これらの研究のうち,コンテキスト抽出部分が本研究課題に関連し,これまでに我々が独自に生成した景観ベクトル付きの道路ネットワークデータを基にしている. (D)クロスドメイン観光情報推薦システム:これまで取り組んできたクロスドメイン観光情報推薦システムをさらに拡張した.小説や音楽,映画,歴史人物等を観光スポットと対応付けることで,異種のドメインにまたがった観光情報推薦を行うシステムを試作し,その有用性を評価した[DEIM2019].また,観光スポットに合った楽曲推薦システム[DEIM2019]やサウンドスケープ推薦システム[DEIM2019]を試作した.
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