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2019 年度 実績報告書

非現実的な実写映像生成のための方法論の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16H05936
研究機関札幌市立大学

研究代表者

藤木 淳  札幌市立大学, デザイン学部, 教授 (10457418)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード憑依体験 / 分散モジュール構成 / アドホック通信 / 方法論
研究実績の概要

研究計画に基づき、実践課題としてインタラクティブ性を伴う実写映像が生成可能な映像装置を開発した。具体的には、閲覧者が何かに憑依したかのような体験を想起させる映像や幽体離脱したかのような体験を想起させる映像装置を開発した。このような装置を実現させるために、体験者が装着するヘッドマウントディスプレイ(HMD)に映像を配信するための環境装着型カメラモジュール装置を開発した。体験者に最も近い位置にある環境装着型カメラモジュール装置が体験者のHMDに映像を配信する。この装置を実現するために、環境装着型カメラモジュール装置は周囲環境に容易に設置可能であり、汎用・拡張性を考慮しホストサーバによる一括管理でなく不特定他者によるアドホック通信が必要である。そこで、環境装着型カメラモジュール装置に固有のアクセスポイント識別子(SSID)を設置し、全環境装着型カメラモジュール装置に共通のIPアドレスを設定した。体験者のHMDに接続された小型のPCが、絶えず周囲のネットワークをスキャンし、最も電波強度の強いSSIDを持つ環境装着型カメラモジュール装置のネットワークにアクセスし、全環境装着型カメラモジュール装置に共通のIPアドレスで環境装着型カメラモジュール装置と接続する。体験者側のPCには、環境装着型カメラモジュール装置から映像がストリーミングされることで、ホストサーバを用いずに環境装着型カメラモジュール装置を追加するのみにより、容易に拡張可能となったことを確認した。
以上の成果を札幌市立大学論文集で発表し、札幌チカホ会場で成果発表展を実施し外部に本研究についてを発信した。また、第三者に本方法論に従って表現創作を実施してもらったところ、視線を混乱させる表現や時間を錯覚させる表現など、新規的な非現実的実写映像が創成されたことから、本方法論が有効である可能性を示唆できたと結論づけた。

現在までの達成度 (段落)

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 回転する鏡による視覚効果の検討―残像と反射の融合による新規的質感表現のための基礎実験―2020

    • 著者名/発表者名
      藤木 淳
    • 雑誌名

      SCU JOURNAL OF DESIGN & NURSING 2020 札幌市立大学論文集

      巻: 採録決定済み ページ: 採録決定済み

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] フレーム・ピクセル情報に基づく映像構成要素の変換による非現実的な実写映像生成表現手法2019

    • 著者名/発表者名
      藤木 淳
    • 雑誌名

      SCU JOURNAL OF DESIGN & NURSING 2019 札幌市立大学論文集

      巻: 13 ページ: 37-45

    • DOI

      info:doi/10.15025/00000178

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 視線カスケード現象を応用した、鑑賞者の感情を効果的に引き出すキャラクタの運動マッチングシステムの提案2020

    • 著者名/発表者名
      高田 若葉,藤木 淳
    • 学会等名
      感性フォーラム札幌2020
  • [学会発表] 観念的タイムマシンの制作2020

    • 著者名/発表者名
      十亀 彩華,藤木 淳
    • 学会等名
      感性フォーラム札幌2020
  • [学会発表] 情報とダメージの駆け引きを基軸とするゲームシステムデザイン2019

    • 著者名/発表者名
      前田 風歌,藤木 淳
    • 学会等名
      Entertainment Computing 2019
  • [学会発表] Sence of non-presence:Visualization of invisible presence2019

    • 著者名/発表者名
      Takuya Mikami, Min Xu, Kaori Yoshida, Kousuke Matsunaga, Jun Fujiki
    • 学会等名
      SIGGRAPH Asia 2019
    • 国際学会
  • [学会発表] 「ぐるぐるぴた」展2019

    • 著者名/発表者名
      藤木 淳,藤木 寛子
    • 学会等名
      成果発表展

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公開日: 2021-01-27  

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