研究課題
H30年度4-5月は身体運動と言語使用との関連性を言語間で比較するため、タロコ語で実施した産出実験を日本語話者30名を対象に行った。H30年度5-6月は日本語話者30名を対象に主体感の有無を操作した身体運動が行為者・対象者を含む事象を能動的または受動的事象として捉える過程に影響するかを検証する実験の準備・実施を行い、H30年度7月にはその結果を査読付き論文にまとめた(外国語学会誌, 22(1))。またタロコ語実験の行動データについて、H30年度7月Cognitive Science Societyの国際学会(CogSci 2018)にて口頭発表を行い、その成果は査読付き大会プロシーディングズに論文が全文掲載された。H30年度12-1月に実験補助者を3名雇用し、日本語話者34名を対象に身体運動が事象認知における視点選択に与える影響を探る実験の準備・実施を行った。その結果をH30年度3月に第21回年次大会European Society For Cognitive Psychology (ESCoP 2019)へ投稿しポスター発表として採択された(H31年度9月に発表予定)。さらに、H30年度5月にはハーバード大学にて開催されたInternational Workshop and Related Languages: Grammar, Processing, and Revitalizationにて招待講演を行い、タロコ語を対象とした視線計測実験により得られた成果を発表した。H30年度8月には動詞先行型言語が話されているトンガの南太平洋大学トンガ校とトンガ教育機関にて、タロコ語産出実験の手法や研究成果について2回の招待講演を行った。H30年度2月は花蓮縣原住民多元文化協会を訪れ今後の展開について話し合い、その後台湾原住民博物館では対象言語を拡大する可能性について情報収集をした。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2019 2018 その他
すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 3件、 招待講演 3件)
Proceedings of the 40th Annual Conference of the Cognitive Science Society
巻: - ページ: 1033-1038
外国語学会誌
巻: 22(1) ページ: 17-30