本研究では、文法指導の効果の有無を調べた研究をまとめ、何がどのように教えられ、どのようにその効果が測られているのかを調査した。文法指導の効果を実証的に研究する方法論を整え、これまでの研究成果が教室で文法を教える際の判断の手助けとなるよう、これまで実験や実践を通じて明示的に文法を指導した効果を調べた研究を体系的にまとめた研究(メタ分析と言う)の内、代表的な4つに含まれる99の研究と国内の主要な学会誌2つに含まれる83の研究を再検討し、データベースとして整理した。従来の外国語教育・第二言語習得研究で行われてこなかった上記の作業を通じて、何が指導効果に影響を与えるのかを明らかにすることができた。
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