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2018 年度 研究成果報告書

身体獲得の生起と維持メカニズムの数理モデルによる解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16H05958
研究種目

若手研究(A)

配分区分補助金
研究分野 実験心理学
研究機関国立研究開発法人産業技術総合研究所 (2018)
広島大学 (2016-2017)

研究代表者

金山 範明  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 研究員 (90719543)

研究協力者 原 正之  
片平 健太郎  
平本 亮介  
柏原 志保  
弘光 健太郎  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード身体認識 / 脳波 / MRI
研究成果の概要

本研究では、人が自分の身体を自分のものであると認識し、的確に操作できるようになる心理過程を、脳メカニズムとともに明らかにすることを目標とした。行った複数の実験から人が自分の手・腕を認識する際に、どのような脳反応が起こっているかを検証することができた。特に脳波ではアルファ帯域の活動に「自分の手のように感じる」感覚がコードされている可能性が明らかになった。またMRIを用いて検証した脳容積と自己感の関連については、島皮質がその候補として挙げられ、個人差をモデル化する際に有効な知見を得た。また本取り組みを通じて、コグネティクスという研究協力の考え方を提案し、研究チームで継続して科学研究費に採択された。

自由記述の分野

実験心理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

得られた「自己感」を反映するとされる脳反応は、今後道具や義肢、移動体、建機、あるいはVR上の身体のコントロールをする場合に、その対象にどれだけ「自己身体感」を感じているかをリアルタイムで表す指標として活用する可能性が示された。こうした技術を用いて人が自然にものを操るための一つの条件として製品デザインに応用されることが期待されており、現在工学研究領域との共同で知見を産業応用するプロジェクトを検討し始めている。また本研究で行った「コグネティクス」という心理学・神経科学・工学(主にロボティクス)の新しい融合研究法に関する提案から、科学と工学および産業応用のシームレスな連携の推進が期待される。

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公開日: 2020-03-30  

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