本研究では、まずデジタルマイクロ流体技術とマイクロチャンバーアレイを融合する事で、デジタル計数法における計測可能なリアクター数を原理的に向上した。高感度な分子検出や、進化分子工学的への応用が期待される。一方、従来のデジタルマイクロ流体技術においては電極の配置が液滴の密度や個数などを規定してしまっていたが、本研究では新規ラチェット機構を提案・開発することにより、ロバストかつ汎用的な形で並列な液的輸送機構を実現した。これにより、デジタルマイクロ流体デバイスでも大量の液滴を同時に扱う事ができるようになり、従来マイクロ流体デバイスよりもコンパクトで扱いやすい自動アッセイ装置などへの応用が期待される。
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