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2019 年度 研究成果報告書

Unraveling the Mechanism behind Cell Motility Enhancement due to Anisotropic Mechanical Signals in Relation to Cancer and Metastasis

研究課題

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研究課題/領域番号 16H05972
研究種目

若手研究(A)

配分区分補助金
研究分野 ナノマイクロシステム
研究機関東京大学

研究代表者

久代 京一郎  東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任講師 (90632539)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードマイクロトポグラフィー / 微小構造 / ナノ・マイクロシステム / 細胞移動 / 癌 / 組織工学 / 蛍光イメージング / 放射線イメージング
研究成果の概要

転移の際に癌細胞は体内の様々な微小構造中を移動するが、これら構造の影響や関連メカニズムは解明されていない。これまでの研究で、マイクロ溝構造により乳癌上皮細胞等の移動性が変化する「トポグラフィー効果」が報告された。今回そのトポグラフィー効果と様々な刺激(化学勾配、低酸素、流体)を組み合わせたバイオデバイスを作製し、癌細胞の悪性評価や移動制御を試みた。結果の一部として、トポグラフィー効果と様々な刺激の相互作用が分子レベルで解明され、より精密に細胞制御できる事が分かった。これらは癌転移に関わる重要な発見であり、微小構造またはそれに関わるシグナル分子を利用することで転移を阻害できる可能性が示唆された。

自由記述の分野

バイオマテリアル、バイオデバイス、バイオイメージング

研究成果の学術的意義や社会的意義

接着系細胞は微細構造と機械的に相互作用をしながら存在しており、その影響はがん細胞の転移始め、生体内の様々な重要な細胞移動現象(組織形成、免疫反応)とも深く関わっている。本研究では、微小構造化された生体材料を通して、微細構造と細胞移動に関わる様々な相互作用の仕組みを解明し、それを応用したデバイス・分子技術による癌悪性評価や癌転移の阻止を目的とする。さらに、微細加工技術で作られた構造体を用いた細胞挙動制御法は、機械的シグナル伝達を精密かつ局所的に細胞・組織に伝える手段として、再生医療やバイオデバイスの分野において世界中で取り入れ始められており、我々の研究成果も多分野において注目されている。

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公開日: 2021-02-19  

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