レーザー顕微鏡法は,多様な学術分野あるいは産業現場において広く普及している必須の観察手法である.一方で,光を用いた顕微鏡法であるため,観察対象として解像可能な最小サイズは使用する光の波長程度であり,可視光を用いた場合の空間分解能の限界は200 nm前後とされている.本研究成果は,このような従来のレーザー顕微鏡法に対して,使用するレーザー光をベクトルビームとするだけで従来の限界を超えた高い空間分解能が容易に得られること実証した点に大きな意義があり,広く様々な分野での活用につながることが期待される.
|