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2016 年度 実績報告書

超伝導ボロメータ技術を用いた高感度マヨラナニュートリノ探索

研究課題

研究課題/領域番号 16H06001
研究機関東北大学

研究代表者

石徹白 晃治  東北大学, ニュートリノ科学研究センター, 助教 (20634504)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2018-03-31
キーワード2重 β崩壊 / マヨラナニュートリノ
研究実績の概要

ニュートリノのマヨラナ性 (マヨラナニュートリノ) を証明することで, 素粒子物理学に残された 「軽いニュートリノ質量」と「物質優勢宇宙」という大きな問題を解決に導くことができる. マヨラナ ニュートリノを示すには, 特定原子核 (例えば 136Xe や 150Nd) のニュートリノ放出を伴わない2重 β崩壊 (0νββ 崩壊) 事象の検出すれば良いことが知られている.
本研究は, 独自アイディアによる150Ndの高感度0ν2β 探索を提案し, その原理を検証することを目的とする.
本年度は, 東北大学金属材料研究の協力のともに小型NdF3結晶を作成し, 超伝導検出器のために結晶を精密研磨することに成功した. また, 3Heソープション冷凍機を入手し, その立ち上げを行なった. 無負荷の状態で, 約半日で0.3Kまで冷却することを確認した. 0.3Kの維持時間は100時間以上であった. さらに, 超伝導検出器であるMicrowave Kinetic Inductance Detectors(MKID)のサンプル品を理化学研究所から入手して, 3Heソープション冷凍機でMKIDの共振を観測することに成功した. また, MKIDの読み出しのためにKEK CMBグループから専用電子回路と各種ソフトウェアを入手して準備を進めている. 現在は. NdF3結晶に超伝導検出器MKIDを取り付けるための条件出しを進めている. また, 平行して検出器の性能評価を自動でする行うためにハードとソフトの両側から準備を進めている. これが上手くいくと, NdF3に超伝導検出器を取り付けてテストして, 超伝導検出器のデザインを最適化するという一連のプロセルを高速で行うことができるようになる予定である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

NdF3結晶に超伝導検出器の取り付けるための, 条件出しで当初の予定以上に時間がかかっている.

今後の研究の推進方策

NdF3結晶に超伝導検出器を取り付けるための条件出しを早急に終える. その後は, 当初の予定に従って蛍光熱量の同時読み出しの評価へと進む予定である

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017 2016

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Light DM2017

    • 著者名/発表者名
      細川佳志
    • 学会等名
      ダークマターの懇談会
    • 発表場所
      神戸大学梅田インテリジェントラボラトリ(大阪府大阪市)
    • 年月日
      2017-01-27 – 2017-01-28
  • [学会発表] 希事象探索実験2016

    • 著者名/発表者名
      石徹白晃治
    • 学会等名
      Open-It若手研究会
    • 発表場所
      阿蘇プラザホテル(熊本県阿蘇市)
    • 年月日
      2016-10-25 – 2016-10-27

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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