本研究では、超高真空中で光トラップされた単一ナノ粒子と極低温原子集団の混合システムの構築を目的とした。そのために、まずは高真空中でのナノ粒子の光トラップが可能な装置を開発した。超高真空中までの排気が可能となるように、対物レンズではなく単レンズでも大きなNAのレンズを使い、ナノ粒子の光トラップに成功した。さらに光トラップ中の運動をリアルタイムで観測、制御するシステムの開発に成功した。運動制御により光トラップ中のナノ粒子の重心温度を1K程度まで冷却することに成功し、10^-3Paでの光トラップに成功した。また、ナノ粒子と極低温原子の散乱断面積について理論的な解析を行った。
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