本研究では、カーボン電極上における酸素・過酸化水素のredox対を利用した水系リチウム空気電池の空気極の反応メカニズムの検証と、可逆性を特徴づける因子の調査を行った。反応メカニズム解析においては、同位体酸素18O2ガスを用いて、放電反応生成物が酸素由来であることを確認した。また、回転リングディスク電極を用いた、反応電子数の算出により、酸素の二電子還元による過酸化水素の生成が主たる反応であることを確認した。また、コンポジット電極に含まれるバインダーの量を増加し、膨潤させることで反応生成物であるLi2O2の析出が促進され、可逆性が向上することを見出した。
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