振動ノイズに強く,工業利用も可能な構造化照明顕微鏡を開発した.従来の光学顕微鏡の2倍の高分解能観察が可能な構造化照明顕微鏡は,格子状照明を動かしながら取得した画像と照明の位置情報をコンピューター処理して対象物の画像を再現する.生物蛍光観察用として実用化されているが,製造現場では振動や温度変化などの影響で利用が困難であった.そこで,スーパールミネッセントダイオードという特殊な光源を用いて構造化照明を制御することで,振動や温度変化など外部環境の影響を受けない高分解能観察を可能にした.小型,高精度化が進む光学素子の検査,蛍光色素を使えない生物試料など幅広い観察対象に利用できる.
|