本研究は、軽量でかたい機能的な空間構造物を、自己折りで製造可能とすることを目的とする。自己折りとは、シート材料にパターンを組み込むことで、自律的な折り変形を通して立体化する製造プロセスであり、複数の部品を立体状態で組み立てる必要がなくなる。 本研究では、自己折りの理論を初めて確立し、その制御方法を導いた。さらに、幾何学的考察、デザインシステム実装、試作のプロセスを通して、一つの平面状態から複数の立体形状に折り変形する構造システム、複数の状態をスイッチする新規の折紙空間構造、平面上のパターニングで生産できる仮設構造物を得た。
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