本研究課題では、粘性によるエネルギー散逸が極めて大きくなるマイクロ領域においても効率的かつ安定に動力を供給しうる新しい基盤技術を提示し、微小空間で駆動する極めてシンプルなモーターやポンプのプロトタイプを作製することを目的とした。 マイクロ空間において円錐型の電極間に粒子を設置し、直流電圧を印加すると粒子は周期運動を行う。本研究では、粒子形状および電場によって運動モード・運動速度を制御可能であることがわかった。また、周期運動を行っている際の電流値測定によって、粒子は電極に接触する度にサブピコアンペアレベルの電子の授受を行っていることがわかった。
|