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2018 年度 実績報告書

液体金属ダイバータ実現のための液体金属自由表面鉛直流のMHD効果の実験的検証

研究課題

研究課題/領域番号 16H06140
研究機関核融合科学研究所

研究代表者

後藤 拓也  核融合科学研究所, ヘリカル研究部, 助教 (30509518)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード液体金属 / 自由表面鉛直流 / MHD効果
研究実績の概要

平成30年度は、昨年度に引き続きチェーンを内挿したUアロイ噴流に対するMHD効果を検証する実験を行った。
ノズル先端形状を改良することで、噴流が一定の断面積を持って噴出するようにすることで、流量計の測定値から噴流の初速を正確に測定できるようにすること、また噴流下部にアルミニウムのメッシュを設置することで、噴流が傾いた際にも安定して一定の電流を印加できるようにすることの2点の改良を行い、電流値と噴流の挙動との関係を正確に計測することに成功した。ノズル上部のチェーン挿入部の高さが不足し、ノズル径を変えて圧損が増えた場合にチェーン挿入口からUアロイ噴流が溢れ出てしまったため、ノズル径やチェーンサイズを変えた系統的なデータ取得はできなかったが、電流と噴流の傾きが磁場勾配による電磁力やチェーンとの摩擦による減速を考慮した状況でのローレンツ力による変位と一致することが確かめられた。
3年間の一連の研究により、液体金属噴流が内挿したチェーンにより安定化できること、また噴流はチェーンを伴って屈曲すること、またその曲がりがローレンツ力による計算で説明できることが確かめられた。これはチェーン等を内挿した液体金属噴流がローレンツ力が小さい条件ではダイバータターゲットとして機能することを示す一方で、核融合炉条件で予想されるローレンツ力では許容できないレベルに屈曲することを意味している。このためチェーン等を内挿した液体金属噴流を直接ダイバータターゲットとして用いることは難しいことが判明したが、メインのターゲットの背面等に設置することで補助的な役割を果たすなどの活用方法が考えられ、その設計における指針を得ることができた。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Experimental study on MHD effect of liquid metal sheath jet for the liquid metal divertor REVOLVER-D2019

    • 著者名/発表者名
      Takuya Goto, Takeru Ohgo and Junichi Miyazawa
    • 雑誌名

      Plasma and Fusion Research

      巻: 14 ページ: 1405092

    • DOI

      10.1585/pfr.14.1405092

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Maintainability of the helical reactor FFHR-c1 equipped with the liquid metal divertor and cartridge-type blankets2018

    • 著者名/発表者名
      Junichi Miyazawa, Takuya Goto, Hitoshi Tamura, Teruya Tanaka, Nagato Yanagi, Tananori Murase, Ryuichi Sakamoto, Suguru Masuzaki, Takeru Ohgo, Akio Sagara, the FFHR Design Group
    • 雑誌名

      Fusion Engineering and Design

      巻: 136 ページ: 1278-1285

    • DOI

      https://doi.org/10.1016/j.fusengdes.2018.04.118

    • 査読あり
  • [学会発表] Experimental study on MHD effect of liquid metal sheath jet for the liquid metal divertor REVOLVER-D2019

    • 著者名/発表者名
      Takuya Goto, Junichi Miyazawa, Takeru Ohgo
    • 学会等名
      30th Symposium on Fusion Technology (SOFT2018)
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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