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2019 年度 研究成果報告書

自律的自己複製を目指した代謝を創発する人工細胞の構築

研究課題

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研究課題/領域番号 16H06156
研究種目

若手研究(A)

配分区分補助金
研究分野 システムゲノム科学
研究機関国立研究開発法人海洋研究開発機構 (2019)
東京工業大学 (2016-2018)

研究代表者

車 兪徹  国立研究開発法人海洋研究開発機構, 超先鋭研究開発部門(超先鋭研究プログラム), 研究員 (40508420)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード人工細胞 / 生命の起源 / 脂質膜 / 膜タンパク質 / Cell-Free
研究成果の概要

細胞が自己成長し分裂する機能は増殖に必須な生命の基本的な特徴である。これを人工的に形成した膜小胞の内部で脂質合成を行うことで再現する試みを行っている。本プロジェクト実施中に、脂肪酸合成系の試験管内再構築を行い、人工膜小胞内部での脂肪酸合成を観察した。またこれをさらに発展させリン脂質合成まで行うよう、脂肪酸合成酵素であるPlsXとPlsYタンパク質をCell-free系を内包した膜小胞内部で合成した。Cell-free合成したPlsXYは脂肪酸合成系と組み合わせることで協働し、最終合成産物であるリゾリン酸の合成に成功した。現在これらの研究結果をまとめた論文を執筆中である。

自由記述の分野

合成生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

自己複製は最も生命らしい特徴であり生命と非生命を隔てる最後の壁である。本研究の学術的意義は、自己複製を人工系で再現することで究極的には生命を創造することにつながり、我々の持つ生命への価値観を大きく変えることになる可能性がある。また、初期地球環境中で生命が如何に誕生したのかを知るための大きなヒントになると考えられる。社会的な意義としては、細胞機能を任意に設計し駆動させる人工細胞系を利用することで、薬剤生産型スマート人工細胞の構築や、絶滅生物の再生など、新たな産業を生み出すことが期待できる。本研究で得られた成果により、自己複製をする人工細胞系の具現化に大きく近づいた。

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公開日: 2021-02-19  

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