研究課題/領域番号 |
16H06158
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物資源保全学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
市川 光太郎 京都大学, フィールド科学教育研究センター, 准教授 (70590511)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 受動的音響観察 / 潮下帯海草も場 / 潮間帯海草も場 |
研究成果の概要 |
ジュゴンは低潮時に干出する潮間帯海草も場や常に水面下にある潮下帯海草も場で摂餌する。餌場として利用可能な時間が短い潮間帯で摂餌するのはなぜだろうか。潮間帯海草も場と潮下帯海草も場それぞれにおいてジュゴンの摂餌のタイミングを比較した。潮間帯海草も場では大潮の夜間に摂餌頻度が高くなった。潮下帯では小潮の夜間に頻度が高くなった。また、両も場において、水深1-1.5 mのときに摂餌頻度が高くなった。摂餌は基本的に夜間に多く、潮間帯と潮下帯で摂餌のタイミングが異なる可能性が示唆された。
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自由記述の分野 |
水中生物音響学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ジュゴンの摂餌様式の一端が明らかになった。従来の手法では明らかにできなかった情報を取得することができた。これにより、ジュゴンの生息海域を利用する現地コミュニティによる保護区設定に資する情報を提供することができた。2020年2月に実施された現地コミュニティ主催の会議で、摂餌の場所やタイミングに応じて保護区設定を検討する案が提示された。研究成果が実際の保護区設定に加味された。 このような情報は世界各地におけるジュゴン生息海域の保護策検討に貢献する。
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