研究成果の概要 |
真核生物の染色体分配装置である紡錘体の形成メカニズムを、生物物理の力計測手法、高解像の蛍光イメージング、生化学的分子操作、物性解析法を融合したアプローチで明らかにした。特に、紡錘体が持つ力学的不均質性とその分子起源を実験的に示し、紡錘体が細胞内でそのサイズを制御しながら染色体分配の駆動力を安定に発生するしくみについて、定量解析にもとづいた新しいモデルを提唱した(Takagi et al., Dev Cell 2019)。また、アフリカツメガエル卵エクストラクトを紡錘体活性を維持したまま凍結保存可能な方法を新規開発した(Takagi et al., Mol Biol Cell 2017)。
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