研究課題
コムラサキシメジのAHX産生量は培地にL-Argを添加することで大幅に増加することから、その窒素源はNO synthase (NOS) によってL-Argから生成するNOであると仮説を立てた。AICAとNO発生剤を反応させた結果、AHXの生成が確認でき、NOがAHXの生合成に関与していることが示唆された。そこで、コムラサキシメジのゲノム解析を行った結果、NOS様遺伝子を8個見出すことができた。また、コムラサキシメジにおけるAOHの内生を確認し、コムラサキシメジの全ゲノムシーケンス解析により、類似遺伝子の探索を行い、現在AOH生合成酵素の同定を試みてたら、XDOが関与していることが示唆された。FCsが新しい植物ホルモンである可能性を示唆している。このような興味深い生理活性分子でありながら、AHXが植物内で働く仕組みは明らかにされていない。そこで本研究では、AHXの受容体同定とAHXの作用機序解明を目指し、様々なAHX誘導体を合成し、構造活性相関を明らかにした。ICA及びAICAのホスホリボシル化・脱ホスホリボシル化にadenine phosphoribosyltransferase (APRT) が関与していると推定し、イネでは4種のAPRTが存在することを確認し、大腸菌を宿主とした異種発現およびNiアフィニティークロマトグラフィーを用いた精製し、機能解析した。イネの培養細胞からAHXとAOHの配糖体を生成する酵素OsUGT1 (salicylic acid glucosyltransferase)が同定した。AHXあるいはAOHを処理したイネの抽出物からAOHのO-グルコシド1種、AHXのO-グルコシド1種を単離成功した。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Scientific Reports
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