研究課題
若手研究(A)
分子量が500-2000程度の「中分子」サイズの化合物群は従来の低分子医薬品と抗体を中心としたバイオ医薬品の利点を併せ持つことが期待されており,次世代の医薬品候補として大きな注目を集めている.本研究では,代表的な中分子医薬品の一つであるペプチドに着目し,現在広く用いられている固相法に代わる新たな液相合成法の研究開発に取り組んだ.従来技術では困難であったグラムスケールでのペプチド合成を達成している.
生物有機化学
高齢化が進む我が国において「人間中心の新たな社会」を実現するためには高齢者の活躍が必要不可欠であり,健康寿命の延伸および医療費負担の軽減は避けて通ることのできない課題である.これを解決するためには,幅広い疾患に対応できる新規医薬品の開発のみならずジェネリック品の高純度,低コスト製造技術の発展も必須である.本研究成果はペプチド医薬品に関して新規ならびにジェネリックいずれの生産にも貢献するものである.